が、これを素直に受け取った人は少ないでしょう。「昔のニッポン人は英知、先見性、実行力にあふれた素晴らしい国民だった。それに比べて、今の皆さんはあまりにも情けない。もっとしっかりしなさい」という嫌味に受け取ったのは私だけではないと思います。
かつて1853年の黒船来航に始まる動乱は、それまで200年以上続いていたシステムを、根本的に変えないと列強の植民地にされてしまうような、国家存亡の危機を引き起こしました。そして、坂本龍馬をはじめとした幕末の志士たちは、欧米人も驚嘆した英雄的な働きにより危機を乗り越え、見事に維新回天の大業を成し遂げたのです。
現代の黒船こそ、IT革命です。今日の幕末的危機を招いたのは、結局のところは日本がIT革命に乗り遅れたことに起因しているように思えます。その大きな原因の1つは、日本人がタイピングになじみが薄かったことではないでしょうか。
史実に残る坂本龍馬は、もともと剣術家でありながらピストルを愛用するなど、「新しい物好き」であったことは確かなようです。本ソフトの開発の意図には「もし、今の時代に、坂本龍馬が生まれていたら、ノートパソコンを持って世界中を駆け回っているだろう」という思いがあります。
今からでも遅くはありません。毎日わずかな時間でも、本ソフトで「鍵術」(タイピング)の修業に励んでください。そして、幕末の英傑たちを説得して、エンディングを迎える頃には、あなたの中の龍馬も一人前の「鍵術家」に成長していることでしょう。
「龍馬が打つ」 プロデューサー