■いまなぜ「龍馬」なのか

 アメリカのブッシュ大統領が来日して国会で演説したとき、福沢諭吉や新渡戸稲造といった人物を引き合いに出して、日本人の優秀さをたたえていました。
が、これを素直に受け取った人は少ないでしょう。「昔のニッポン人は英知、先見性、実行力にあふれた素晴らしい国民だった。それに比べて、今の皆さんはあまりにも情けない。もっとしっかりしなさい」という嫌味に受け取ったのは私だけではないと思います。

 かつて1853年の黒船来航に始まる動乱は、それまで200年以上続いていたシステムを、根本的に変えないと列強の植民地にされてしまうような、国家存亡の危機を引き起こしました。そして、坂本龍馬をはじめとした幕末の志士たちは、欧米人も驚嘆した英雄的な働きにより危機を乗り越え、見事に維新回天の大業を成し遂げたのです。

 現代の黒船こそ、IT革命です。今日の幕末的危機を招いたのは、結局のところは日本がIT革命に乗り遅れたことに起因しているように思えます。その大きな原因の1つは、日本人がタイピングになじみが薄かったことではないでしょうか。

 史実に残る坂本龍馬は、もともと剣術家でありながらピストルを愛用するなど、「新しい物好き」であったことは確かなようです。本ソフトの開発の意図には「もし、今の時代に、坂本龍馬が生まれていたら、ノートパソコンを持って世界中を駆け回っているだろう」という思いがあります。

 今からでも遅くはありません。毎日わずかな時間でも、本ソフトで「鍵術」(タイピング)の修業に励んでください。そして、幕末の英傑たちを説得して、エンディングを迎える頃には、あなたの中の龍馬も一人前の「鍵術家」に成長していることでしょう。

「龍馬が打つ」 プロデューサー

■製作スタッフ

プロデュースサイバーアーツ
キャラクターデザイン松井 進<松井進の Paintings & Drawings
グラフィック三原陽子
プログラミング伊藤友久
テスト堀野 篤・岩田智哉
音楽大河ドラマ調・長谷川みくに
ロック調・岩田智哉
企画・開発サイバーアーツ
発売元株式会社アスク

声の出演

河田小龍/松平春嶽/岩倉具視摩耶朔之介
乙女姉さん/おりょう有村茉佐子
勝海舟/高杉晋作/中岡慎太郎南田是也
武市半平太/トーマス・グラバー/西郷隆盛/徳川慶喜藤本幸広
久坂玄瑞/桂小五郎/後藤象二郎佐田修典